「甘だれの味付けが絶妙でした」妻に晩御飯の豚バラ丼が美味しかったとを伝えると、もっと具体的にとのことだったので多少大袈裟に褒め称えてみたのだった。それからしばらくして、何か飲み物でもと思い冷蔵庫の前に行くと、その隣においてあるゴミ箱にプラ…

「自分でプロデュースです」つい先日派遣の開始日が決まったＮ君は、誰一人動こうとしない周囲の人間に痺れを切らし、不服そうな表情を見せながら自らの壮行会の店を探し始めた。そろそろ準備しなければと思い、Ｎ君の好みの酒がおいてある店を家で調べてい…

「あの看板が一番目立つのはどうなんだろう」帰宅する道すがら、大通り脇のビルの屋上に立ち並ぶ看板を見て、その宣伝効果に疑問を感じたのだった。別に形や大きさが他と違うだとか変だとかいうわけではないが、帰宅した今でも、やはりあの看板が一番印象に…

「いえ、彼は吸わないですね」 来月から派遣が決まった後輩Ｎ君に派遣先から電話があり、休暇中の彼に代わって僕が電話をとった。受入準備中ということで彼が喫煙者かどうかを尋ねたかったらしい。「ですが酒は浴びるほど飲みます。どうかひかないでやってく…

数日前の晩御飯は、鮭のあら汁だった。実家ではあまり作られることの無かったこの料理は、魚の旨味を堪能出来る上味付けも絶妙なため、妻が作る料理の中でもかなりのお気に入りである。「アラっていくらくらいなの？」 「魚によって違うけど安いよ。１パック…

先週息子を抱っこしているとき肩に違和感を感じ、一週間ほど経過しても痛みがひかないので病院へ行った。痛み自体はさほどでもなかったのだが、腱板損傷とのことで、安静にさえしていれば１ヶ月ほどで治ると言われた。妻「安静？できるわけないよね、ハハハ…

我が家で、金曜日の夜と日曜日の夕方にＴＶをつけていることが少ないのは、娘がある映像を見ると大声で泣き出すためである。運悪くそれを見せてしまったときには、娘はこの世の終わりとばかりに泣き叫び、何が怖いのかを聞いても全く答えなくなってしまう。…

きれい好きな妻は、一日一度は必ず掃除機をかけ、台所やトイレもいつも清潔にしている。それはとても尊敬すべきだし、感謝しなければいけないことである。ただ、風呂上り直後に体を拭いている横から風呂掃除を始めたり、食べ終わった器を片っ端から片付けて…

妻が脱水の終わった洗濯物を干していると、娘がその洗濯籠から何かを持ち出した。２つで一組の、ベージュ色のそれで遊びはじめた娘は、妻から返すように言われても聞こえないフリをして遊びつづけていた。「それがないとパパが２人になっちゃうわよっ！」 そ…

後輩Ｎ君は、スタートレックに出てくるミスタースポックによく似ている。その上長であるＹ課長は、同じくスタートレックに出てくるピカード艦長によく似ている。「報告を聞かせてくれ」 「○○に異常が生じております。３時間あれば対応できます」 「２時間で…

直行直帰・自家用車ＯＫの近場へ出張。仕事を早めに終えることができた僕は、心地よい疲れとともにちょっとしたドライブ気分を味わいながら帰路を運転していた。『もうすぐ、日が暮れます』ナビが発したこの言葉の前に、「こんなダラダラ運転では」という言…

今日から娘がオムツを卒業。パンツを穿いて歩く娘は少しだけ大人びたように見えたが、今日「オシッコー」と叫んだ３回中３回とも、既に足元はオシッコまみれであった。『どこでオシッコしてもいい』という間違ったメッセージが伝わらなければいいが。

僕に足りないものも調べてみた。Muuさんに足りないもの

僕の取り扱い方法を調べてみた。Muuさんの取扱説明書

「夢の続きというのはどのようにしたら見ることができるのか」と妻から問われた。「続きが見たい！と強く思えば見られるのではないか」と答えたが、「どの程度強く思えばいいのかがわからない」と、妻は不服そうな顔をしていた。なんとなくバカにされそうな…

後輩Ｈ君がＯ副所長にゲームソフトを借りたらしい。なんでも、五十を越えているにも関わらず未だ独身のＯ副所長は相当なゲーマーでもあるのだという。この年代の人としては珍しいことだが、このようなある種少年の心を持つことが若者の心を掴む秘訣なのかも…

電源スイッチを押してもウンともスンとも言わなくなった端末の前で、ＯＡ関連担当の後輩Ｋ君とどう対処しようか話し合っていた。バイオスからダメになっているようで打つ手がなく、ハードディスクが壊れてないことを祈るばかりの状況である。「どしたんです…

「ブロックでお家を作って」とせがんできた娘。もうすぐ寝かしつけると聞いていたので「もう寝んねだよ」と言うと、「寝んねしないよ、作りなさい」と食い下がってきた。互いに譲らず、「寝んね」「作りなさい」を繰り返すこと数十分。『娘の頑固さは父親似…

２／１０に僕がすべきだったことを調べてみた。・連休は終わった。ケータイ目覚ましの設定。[重要度:97％] ・下ネタを供養する。[重要度:92％] ・バスルームに残されたルージュの伝言を解読する。[重要度:77％] ・瞑想。[重要度:34％] ・赤い羽で飾った「正…

ピザを口いっぱいに頬張った娘は、とても美味しそうに食べていた。同じものを食べながらそれを見ている妻もまた、幸せそうな顔をしていた。ピザを頼むのは久しぶりでもないし、別段高いものを注文したわけでもないのだが、２人ともいつもより美味しそうに食…

”びっくりラーメン１８９円”をこよなく愛する僕は、１日に１１円分の小銭が増えていく。十円玉はともかく一円玉は少々鬱陶しいので、近所のスーパーでは小銭がなくなるように買い物をすることが多い。「一円玉がなくなりスッキリした」と財布を確認したとき…

スーパーチューズデーというものは、複数の州で同時にアメリカ合衆国大統領予備選挙が行われる日で、それが火曜日だと言うことも知っていたのだが、てっきり、chooseという言葉にも因んでいるのだと思っていた。調べてみると、綴りもSuper Tuesdayとなってお…

普段からなるべく余計な食べ物は買わないようにしているが、小腹が空いたときのために僕専用の棚を用意して、常に何かしらの保存食品を置くようにしている。先日、昼ごはんにレトルトカレーでもと思いその棚を物色していると、なにやら棚の中が増えているこ…

「なんか太ってる人って触りたくなるよねー」関取がでているＴＶ番組を見ながら妻が言った。友人にも太っている人がいて、感触がいいらしく度々抱きついていたらしい。「別に太らなくてもいいから」そんなに触りたくないのか。

初めて迎えた関西での節分。こちらに来たからには恵方巻きを堪能しようということで、張り切って太巻きを購入してみた。調べてみると、『節分の夜にその年の恵方に向かって、目を閉じて願い事を思い浮かべながら太巻きをまるかぶりする』のが習わしとされる…

関西に赴任するまでは、出張で飛行機を使う機会が多く、せっせとマイルを貯めていた。ある時、マイルレコーダーが認識しないことがあったのでチケットを確認してみると、チケット手配担当の打ち間違いで『シ』が『ショ』になっていた。間抜けな名前で乗らざ…

小学生の時、クラスメイトが転校することになり、各々メッセージを書いて渡すことになった。その子とは仲が良かったので、転校後も連絡を取り合いたいと考えた僕は、答える事ができるようにすればいいのではないかと思い、全て質問形式で書くことにした。３…

細い道を歩いていると、『この道は一方通行です』と書かれた白い看板が電信柱に立てかけてあった。その看板を通り過ぎ、数歩進んだところで少し違和感を感じて振り返ると、そこには白い看板と正反対の方向を向いた標識が掲げられていた。駐車禁止だと分かっ…

「帰る直前に若い人十数人が屯して飲みに行こうかと話し合っていたが、懐が寒かったので誘われそうなタイミングを外して帰ってきた。今後はそういった飲み会には参加したいのだがどうにかならないか」こう妻に尋ねたところ、『こっそり参加して、気づかれな…