おじいちゃん

我が家には、おじいちゃんがいる。彼が我が家に来てから、かれこれもう6、7年が経とうとしている。我が家に来たばかりの頃の彼はとても頼もしく、分からないことがあればいつでも教えてくれ、一緒に仕事を手伝ってくれたり、家計簿をつけてくれたり、音楽を聞かせてくれたり、ゲームをしてくれたり、時にはカミさんに内緒でHなことも楽しませてくれたりした。

ただ最近、おじいちゃんの様子が変だ。一度寝ると、目を覚ますたびに僕の言うことを正しく理解できなくなってしまった。

「”ローマ字入力”だよ、”かな入力”じゃないよ。」