真似
息子は天気予報が好きなのだそうだ。テレビが天気予報の画面を映し出すと、遊びの手を止めてしばらく画面に見入っているのだという。そんな中、先日僕が膝を立てて座椅子に座っていると、『てれび、やるよぉ〜』と言いながら息子が足の間から顔を出した。
『きょうの、てんきです。きょうは、ウンチでしょう!(爆笑)』
どうせお姉ちゃんの真似を取り入れるのなら、是非とも別のところにして欲しかった今日この頃。どうして子供というのはこうも一番真似してほしくないところから取り入れてしまうのだろうか。
拒否
酔っぱらった父から電話がかかってきた。父は酒癖が非常に悪く、周囲の反応次第では怒鳴り散らすこともある所謂『怒り酒』のため、非常に厄介だ。そんな中、酒に酔うたびに『すぐ孫に会えるように、早く(関東に)帰ってこい』と連呼して止まらない父をよく知る妻は、電話番号を見て僕の父からの電話だと分かると、すぐさま娘本人に電話をとるように命じた。
『まだようちえん、おやすみやないねん!』
『すーぐーにーはーむーりーでーすーっ!』
『もーっ!めんどくさいっていってるやろー!』
気持ちは分からないでもないので普段は『そうなったらいいねー(苦笑)』程度でやんわりとごまかしているのだが、本人がバッサリと拒否してくれたので、何となくスッキリした気がした。
疑惑
1ヶ月ほど前の出張を終え、最近勤務に比較的余裕があるので、メリハリをつけようと考えていた僕は、ある日、ほぼ定時直後に退社し自宅へ直行した。夕食を作っていた妻は帰宅した僕を見て驚いた後、こう言った。
『ほんとに会社行ってる?』
その週末、散歩がてらに息子を阪神競馬場に連れて行った僕は、帰宅後、妻にパドックやゴール前での息子の様子を話していた。すると、妻は突然僕がこれまで何回阪神競馬場へ行ったことがあるかを聞いてきて、数回くらいと答えた僕にこう言った。
『そんなに行ってたっけ?会社サボって何回か行ってるんじゃないの?』
ひょっとして妻は、僕がとても暇な奴だとか、仕事ができなくてリストラ直前だとでも思ってるんじゃないだろうかと思う今日この頃。