拒否

酔っぱらった父から電話がかかってきた。父は酒癖が非常に悪く、周囲の反応次第では怒鳴り散らすこともある所謂『怒り酒』のため、非常に厄介だ。そんな中、酒に酔うたびに『すぐ孫に会えるように、早く(関東に)帰ってこい』と連呼して止まらない父をよく知る妻は、電話番号を見て僕の父からの電話だと分かると、すぐさま娘本人に電話をとるように命じた。

『まだようちえん、おやすみやないねん!』
『すーぐーにーはーむーりーでーすーっ!』
『もーっ!めんどくさいっていってるやろー!』

気持ちは分からないでもないので普段は『そうなったらいいねー(苦笑)』程度でやんわりとごまかしているのだが、本人がバッサリと拒否してくれたので、何となくスッキリした気がした。