執念

息子の眠気は突然やってくる。寝かしつけの時、『ヤヤ!、ヤヤ!(嫌だ嫌だ)』と腕の中で暴れていても、次の瞬間には寝息をたてていることがあるほどだ。今日も意気揚々と夕飯を食べていたはずの息子は、いつの間にか座ったまま寝てしまっていた。普段と違うのは、その手には愛用のスプーンが固く握られており、口に食べ物を運び続けている姿であった。

どうやら食に対する執念は僕に似てしまったようだ。