寿司詰め

人身事故で遅れた電車はいつもよりは混んでいたものの、苦痛を感じるほどの混雑ではなかった。体同士が密着していないあたりが東京の通勤電車よりもだいぶマシである。そんなことを考えていたら隣でおじさんの会話が聞こえてきた。

「もう参ってまうわ。寿司詰めやんか」

このおじさんたちが東京で会社に通うのは難しそうである。