上達

居眠りで有名な後輩I君は入社して間もない頃から居眠りを繰り返し、いろいろな人から注意された。

しかし彼は自分が眠っていたことを決して認めることはなく、後ろを歩いても、肩をたたいて起こしても、頭をはたいて起こしても、寝ている彼に消しゴム投げても、「ん?寝てませんよ。」を貫き通した。そんな彼ももう6年目。

今では消しゴムを投げようと構えただけで「ん?寝てませんよ。」と言える技を習得した。もちろん起きているのではない。構えたときに起きるのだ。凄いスキルアップだ。

クビにならないのが今でも不思議だ。